〈右手と弓の使い方・バイオリンの演奏テクニック〉

詳しいボーイングの解説 実践編 その3

ボーイングの弓先での右腕・右手・指の動かし方

弓の持ち方を変えてみると・・・

8の字ボーイングはどういう意味があるのか

動画解説

補足解説

弓の持ち方を変えてみると(親指は下側から弓を押える)
8の字ボーイング

少し大げさなデモですが、右手の親指と弓との接触ポイントが、スティックの下側になっていると、左の写真のように右手首はV字型に曲がる傾向にあります。

この手首のV字の曲がりがきついと、手首から先の指まで緊張して弓のコントロールに失敗しやすくなります。弓先で音が音が擦れたり、音が抜けやすい場合はチェックしてみてください。

弓の持ち方を変えてみる(親指は斜め下側から弓を押さえる)
8の字ボーイング

右手の親指と弓の接触ポイントを少しだけ側面に持ってきて、スティックの斜め下側に親指の先が当たるようにすると、右手首のV字の曲がりが緩やかになります。

手首をきつく曲げすぎないので、手首から先の緊張も少なくて済みますし、弓先で、弦に圧を乗せる時に手の重さを自然に乗せることができます。

8の字ボーイングの動き
8の字ボーイング

8の字ボーイングは、手の動く軌跡が大体数字の8の字になるようにボーイングすることです。

下げ弓では、体の前に手を伸ばしていくイメージなので、「肘鉄ボーイング」を矯正することができます。

8の字ボーイングの動き
8の字ボーイング
同様に、上げ弓では、弓の先端を背中側に持って行ってしまうボーイングを矯正することができます。